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カメラマンで頑張る日々の記録


by 3uzlqyzfw0

【金も場所もないけど服がほしい】宮本あや子(13)男性店員(産経新聞)

 ■別ブランドの情報くれる 彼には「奥の手」があった

 私と旦那(だんな)様は一カ月に二度ほど服を買い出しに行く。このあいだ、出かけようと思っていた日、お互いに起床したのが午後四時だったためものすごく急いで支度していたら、旦那様の携帯に仕事の電話が掛かってきてしまい、更(さら)に一時間半ロスした。

 私がよく服を買うのは、実店舗が横浜エリアにある店に限れば、エミリーテンプルキュートというお店と、ジェーンマープルというお店である。このふたつの店舗が入っているのが、私の住所の近所だと横浜の丸井である。

 そんな感じで閉店一時間半前に丸井に入った。私の買い物は、予約していたワンピースとブラウスと鞄(かばん)。ほかにはとくに欲しいものがなかったので、旦那様の買い物のため、メンズのフロアへ。彼お気に入りの店(駅の反対側)に移動する時間はなかった。

 たぶん服に対して思うところある自称オシャレ三十路(みそじ)が最も敬遠するブランドは、ポール・スミスだと思う。私や旦那様が大学生の頃、猫も杓子(しゃくし)もポール・スミス、ポール・スミス着てりゃ問題ない、みたいな時期があった。

 この日、旦那様はネクタイを欲していた。私たちは十五分でポール・スミス以外の店舗を全て回った。しかし旦那様の欲しているネクタイはなかった。

 

「困ったときのポール・スミスですよ!」

 私は言った。「ポール・スミスである」というハードルを乗り越えさえすれば、ポール・スミスにはかなり可(か)愛(わい)いデザインのお洋服やネクタイがたくさんあることを、旦那様も知っている。実際、旦那様のワードローブにポール・スミスの服は少ないが、アールニューボールドの服はたくさんある。

 旦那様はそうとう難色を示したが、それでもポール・スミスの店に入った。閉店間際のネクタイ売り場は客に荒らされ尽くされ、なんだか古着屋みたいな様相になっていた。私たちはアレコレ話し合いながら、リボンとバラの模様が入ったゴールドのネクタイを選んだ。

「うさぎより安いし、これが良いよ」

 私が言ったら、接客していた青年が、「うさぎ買おうとしてたんですか?」と尋ねた。私たちの間で「うさぎ」はうさぎの髑髏(どくろ)マークが可愛いサイコバニーというお店を指す。元ラルフ・ローレンのデザイナーが始めた店で、ネクタイは一本一万四千円也。その旨を答えたら、青年は目をキラキラさせながら、サイコバニー良いっすよね! ポロシャツとか可愛いし! と言った。

 サイコバニーには現在実店舗がなく、ビームスやジャーナルスタンダードなどのセレクトにちょこまかと商品が置いてあるだけだ。ただし横浜ではネクタイやピンなどの小物しか手に入らない。

 衝動買いの財布も併せて会計を済ませていたら、青年がバックヤードで調べてくれたらしく、「サイコバニー、新丸ビルのビームスが一番揃(そろ)ってます」と教えてくれた。ありがたいけど、自分とこの服売らなくて良いの?

 しかし彼はお見送り際、旦那様に念を押した。

「興味あるブランドとかあったら、また訊(き)きにきてください、何でもお教えします!」

 ……その手があったか!

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by 3uzlqyzfw0 | 2010-05-21 10:28